オペアンプ1石で作る!TS系オーバードライブ Pipe Screamerの製作【ハンドメイドエフェクタ】

オーバードライブエフェクタの名機「Ibanez Tube Screamer (TS 808) 」の回路図を参考に簡略化し、いわゆるTS系オーバードライブを作ってみました。その名も「Pipe Screamer」です♪

概要

タバコは吸いませんが、パイプの絵柄が可愛らしく、本エフェクターに採用しました♪クローンエフェクタらしく、良い意味での「怪しさ」があって気に入ってます(笑)

これらの写真は試作品です。完成版をメルカリで販売予定ですので、ご興味ある方はメルカリショップをフォローください。

今回はジャックとフットスイッチを基板で連結して、エフェクタケース内を合理化する挑戦も行ってみました。

電子回路はシンプルですが、ボリュームコントローラーが3つありますので配線をうまく考えないと、このサイズのケースに収まりません。なかなか頭を使い、製作には何度もやり直し、完成までに苦労しました。

回路図

さて、こちらが今回制作した「Pipe Screamer」の回路図になります。Tube Screamer (TS 808) では、電子スイッチのために前段と後段に余分な?バッファが入っていましたが、トゥルーパスで製作する場合には必要ないと判断し、それらを省略しました。

Pipe Screamer Schematic
Pipe Screamer Schematic

オペアンプの前段はゲインを過増幅させ、シリコンダイオードでクリッピングさせる典型的なオーバードライブ回路になります。 後段のオペアンプはトーン回路になります。うるさすぎる高音域を落ち着かせてくれます。ここら辺の定数も、本家の Tube Screamer とは少しだけ異なり、調整してます。

以前に、オペアンプ1石でつくるOverdrive ONEの製作では、これらの回路の仕組みを詳しく紹介してますのでご参考ください。

そのうちにYouTubeでもサウンドをお披露目したいと思いますので、YouTubeのフォローもお願いします。

関連記事

最後までご覧いただきありがとうございます!

▼ 記事に関するご質問やお仕事のご相談は以下よりお願いいたします。
お問い合わせフォーム

エフェクタ製作オススメ商品

エフェクタ製作に必要なオススメの工具をご紹介します。

▼ まずはんだごてですが、私は白光のこちらのはんだごてを使ってます。少し高価ですが、もっと早く買っておけば良かったと思えるほど良いです。立ち上がりが早くてはんだごてのオンオフのストレスがなくなり、温度も熱くなりすぎないのでパーツを痛めることも少なくなりました。これ一本で基板のはんだ付けから、ジャックなど大きめのパーツもはんだ付けできます♪もちろん鉛フリーも苦なくはんだ付けが可能です!

▼ エフェクタケースはタカチかHAMMONDのケースの二択ですね。HAMMONDの方がエッジが立っていて、洗練されたデザインなので好きです(電波の発信源にはなりそうですが笑)。Amazonなんかで売られているのはHAMMONDの正規品ではなくクローンですが、使ってみて問題はない感じでした。

オススメの自作エフェクタ本

エフェクターの電子工作でオススメな書籍を紹介します。どちらの書籍も大塚明先生が書いたもので大変良書です!残念ながら現在廃盤になってしまい品切れまたは高価格になっている可能性が高いですが、もし安く手に入るようなら買って損はないです!

  • 専門的知識がない方でも、文章が読みやすくおもしろい
  • エレキギターとエフェクターの歴史に詳しくなれる
  • 疑問だった電子部品の役割がわかってスッキリする

他にも自作エフェクターで参考になりそうなこれらの書籍を紹介します。

関連記事